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ルイガノ DW-2

 
 
 
     LOUIS GARNEAU LGS DW-2(2004)
 
     
 
購入までの軌跡
 
エンゾーが自転車通勤のために初めて手を出した、高速走行可能な自転車。ちなみにチャリ通なぞをしようと思ったきっかけは、アニメ映画「茄子・アンダルシアの夏」に多大な影響を受けたから。オタク気質全開でスマン。
 
それまで、エンゾーの家にはパナソニックの折り畳み自転車「ライトウィング」が一台あった。知り合いの自転車屋から買ったもので、当時、折り畳みモデルで7段もの変速機が搭載されたものは珍しく、これなら通勤用として耐えるのではないかと思っての購入だった。
ところが使い始めてみると、車道と歩道の段差を乗り越えつつ走る片道10kmの道のりは、小径車にとってかなり厳しいことが分かった。また、ギアレシオのことなどまったく知らなかったので、7段もあればさぞ高速走行可能だろうと目論んでいたら、意に反してトップギアでもまったく進まず、回し車の中で疾走するハムスターのようにせわしなくペダルを回転させるだけだった。

「これは、やはり通勤に耐えうるまともな自転車を買うしかあるまい」
 
こうしてエンゾーは、いまだかつて経験したことのない、高性能なスポーツ車の世界に半歩足を踏み入れた。

さて、それまでエンゾーの頭の中には、自転車と言えばママチャリとロードレーサーとMTBくらいしかカテゴリーが存在しなかったが、雑誌などで調べてみると、現在の自転車には、シクロクロスだのダウンヒルだのクロスバイクだのミニヴェロだのリカンベントだの、途方もなく様々なバリエーションが存在することがわかって面食らった。一体、この中で自分の目的にいちばん合うのはどれなのか?
 
右も左も分からないエンゾーが発する素人丸出しの質問に、ひとつひとつ丁寧に答えて下さったのが、千葉県の自転車屋さんでネット通販もやっている「サイクルショップおおやま」さんである。数度に及ぶメールのやり取りを経て、適合車種は「歩道の段差に強く、ロードレーサーとMTBの良いところを併せ持った、高速巡航可能なクロスバイク」というところに落ち着き、2004年モデルとして初登場したルイガノの「DW-2」がエンゾーの相棒に決まった。

  

DW-2は、2004年に兄貴分のDW-1と同時にデビューした、カナダの新興メーカー・ルイガノの新コンセプトバイクで、「700Cと26インチのホイールを自由に履き替えられる」という特徴がある。つまりDWとは「デュアル・ホイール」を意味する。
DW-1との違いは前後のショックとホイール、それにコンポーネントのグレードで、フレームは共用である。従って、DW-2を買っておいて徐々にパーツをグレードアップすると言う楽しみ方も可能である。
 
ホイールは前後輪とも機械式ディスクブレーキ対応で(DW-1は油圧式)、段差のないアスファルト上を高速巡航したい場合は700C、多少スピードを犠牲にしても走破性を重視したい場合は26インチのスリックもしくはブロックタイヤと、シチュエーションによってホイールを選べる。デフォルトでは700Cが装着されているが、エンゾーは普段の用途を考えて、シマノの26インチホイールも同時に購入した。

生まれて初めて乗るフルサス車は、驚くほど快適だった。何しろ、歩道の段差を通過する時にほとんど衝撃を感じない。しかも、安い「ルック車」とは違うので、想像していたよりペダリングロスが少ない。ホームセンターで19800円で買える自転車との根本的な違いに、エンゾーはカルチャーショックを受けた。

また、最初のうちは段差越えに700Cを使うのが怖くて常に26インチを履きっぱなしにしていたが、だんだん慣れてきたので、はたしてどのくらい走りが変るのか試してみたくて、一年近くあとにようやく履き替えてみた。その効果は歴然で、ただでさえ軽かった漕ぎ出しがさらに軽くなり、トップスピードも明らかに上がった。
ところが、少し有頂天になりすぎたようで、その直後に派手に転倒し、リアホイールを変形させてしまう。やはり700Cでサスに頼った段差越えは無茶だったようである。ディレイラー側に横転したのでエンドも曲げてしまいあちこちガタが来たので、ホイールはフレ取りで急場を凌ぎ、リアディレイラーをワンランク上のデオーレLXに換装した。きちんと調整してもらったことにより、シフティングが格段にスムースになり、エンゾーは初めてメンテナンスの重要性を知った。
その後、体力が向上して巡航スピードが上がるにつれ、ストレートハンドルの使いにくさが露呈してきたので、バーエンドを付けてみたところ、とても運転しやすくなった。

ショックのグレードの低さや車体の重さが気になり始めたのは、だいぶ経ってからである。一週間くらいですぐにエアが抜けてフワフワした乗り心地になってしまうリアサスに苛立ちを覚え、またサイクルSHOPの店頭で手にしたロードバイクの軽さに驚愕した頃から、興味の対象はマルチパーパスなクロスバイクからピュアレーシングへと移っていった。

 
ちなみに、エンゾーの買ったDW-2の2004年モデルは定価79800円だったのに対し、2005年モデルは前後サスペンションのグレードが1ランク上がって、一気に150000円に値上がりした。
さらに、2006年からはフレームが明らかにコストダウンされた構造へと大幅に変り、魅力が半減してしまった。その頃にはクロスバイクのジャンルが急速に充実してきたこともあり、相対的な価値が低下したことを受け、それから程なくしてDWシリーズは短い歴史に幕を閉じた。

 
【2005.7.27追記】
なんとこのDW-2、一度盗まれて、しかも一ヵ月後に運よく帰ってきた。詳しい顛末はこちらに書いてあります(^_^;。
 
 



後で買い足したもの
 
前後ホイール:     SHIMANO WH-M575DISC
前後タイヤ:      SPECIALIZED ニンバスEX 26×1.5
前後チューブ:     仏式チューブ 26×1.5  
スプロケット:     CS-HG50-9 11-32T       
前後ディスクローター: SHIMANO BR-M515用
その他:        バーエンド
             サイクルコンピュータ
             前後ライト
             ドリンクホルダー
             ベル

パーツを換えたところ

リアディレイラー:    SHIMANO DEORE LX  
 
 
LGS-DW2 純正パーツデータ

フレーム         LGS 6061 ALUMINUM 4-BAR LINKAGE
フロントフォーク     RST OMEGA
リアサスペンション    X-FUSION
ヘッドセット       TH NO.10AY
ハンドル         KALLOY AL-027 590mm
ハンドルステム      KALLOY AS-ooa (7d-80/430 ,7d-100/470mm)
ブレーキ         SHIMANO BR-M495 MECHANICAL DISK BRAKE
ブレーキレバー      SHIMANO DEORE
フロントディレーラー   SHIMANO DEORE
リアディレーラー     SHIMANO DEORE
シフトレバー       SHIMANO DEORE
ボトムブラケット     SHIMANO BB-ES30 (68/113mm)
クランクセット      SHIMANO DEORE 44/32/22T
フリーホイール      SHIMANO CS-HG50 11-32T 9SPEED
ハブ           SHIMANO M495 DISK HUB
リム           ALEX R450 32H
スポーク         15/14G STAINLESS STEEL
タイヤ          MAXXIS M203 700 X 28C
サドル          SDG BELAIR
シートポスト       LGS SP-369 (27.0mm)
ペダル          WELLGO LU-970
フロントホイールトラベル 80mm
リアホイールトラベル   120mm
サイズ           430mm(C-T)
カラー          LG WHITE
重量           13.4kg (430mm)       



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